SCSKの次世代ERP「PROACTIVE」と、ファーストアカウンティングのAI OCRが連携し「請求書突合」を自動化
2025年12月25日
ファーストアカウンティング株式会社
インボイス制度で増大した目視確認を削減。
入力ミス防止とガバナンス強化を実現
SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員 社長:當麻 隆昭、以下 SCSK)と、ファーストアカウンティング株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:森 啓太郎、以下 ファーストアカウンティング)は、SCSKが提供するAIネイティブな次世代ERP「PROACTIVE(プロアクティブ)」と、ファーストアカウンティングのAI OCRソリューション「請求書Robota(ロボタ)」が連携したことをお知らせします。
本連携により、これまで経理担当者が目視で行っていた「請求書PDFと支払依頼データ」の照合(突合)作業をAIが自動化することで入力ミスや出金トラブルを防止し、ガバナンス強化と業務効率化を同時に実現します。
1.背景
企業の経理部門においては、月末月初になると各事業部門から一斉に申請される経費精算や支払依頼伝票の確認といった作業、例えば申請内容とともに添付される請求書PDFに記載されている金額や取引先名、日付などが正しく入力されているかを一件ずつ目視で照合する作業は、件数の増加とともに時間と手間を要し、担当者の業務負荷を高める要因となっています。一方で、内部統制やガバナンスの観点で電子帳簿保存法やインボイス制度への対応が求められる中、電子帳簿上のデータと請求書PDFとの不整合を確実に検知することの重要性が高まっています。
このような課題に対し、月末月初の集中業務を平準化し、かつ担当者の負担を軽減しながらミスなく効率的に確認するプロセスを構築することが、多くの企業にとって共通の課題となっています。こうした背景を受け、SCSKの「PROACTIVE」は、「請求書Robota」と連携することで支払依頼伝票の承認申請時に添付される請求書PDFと申請内容の整合性を自動でチェックする新機能をリリースしました。
2.サービスの特徴
AI OCRで請求書の読み取りから支払依頼伝票の入力内容までを自動で照合します。本機能では、出金業務に影響する「伝票合計金額」・「消費税」「取引先名称」・「振込先口座情報」を照合し、差異がある場合には警告メッセージを表示します。「請求書Robota」は、請求書に記載されたタイトル、登録番号、会社名、金額、日付の各項目において、96.0%以上の高い読み取り精度を実現しています。
【連携イメージ】

3.今後の展開
SCSKとファーストアカウンティングは、企業の経理業務における生産性向上とガバナンス強化の実現に向け、今回追加したAI OCRによる照合機能にとどまらず、さらなるサービス連携の深化を進めていきます。今後は、AI OCRで取得した情報をもとに伝票の自動起票の実現に向けて開発を推進していく予定です。これにより、従来は人手に依存していた支払処理業務の大幅な効率化が期待されます。さらに、両社の協業を通じて蓄積される業務ナレッジを活かし、SCSKとファーストアカウンティングは強固なパートナーシップのもと、企業のバックオフィス変革を支えるサービス拡充に努め、より高度で効率的な経理業務の実現に向けて取り組んでいきます。
■SCSK 執行役員 PROACTIVE事業本部長 菊地 真之氏コメント
企業の経理・財務領域におけるDXをさらに加速させる新たな一歩として、「PROACTIVE」とファーストアカウンティング社のAI OCR「請求書Robota」を連携できたことを心より嬉しく思います。今回の連携により、AI OCRによる自動照合機能、入力作業の効率化、ガバナンス強化を両立できる環境を提供します。
SCSKは今後も、AIネイティブな次世代ERP「PROACTIVE」を通じて企業のバックオフィス領域におけるDXを支援し、経理業務のさらなる自動化・高度化を推進していきます。
■ファーストアカウンティング代表取締役社長 森 啓太郎 コメント
この度、「PROACTIVE」に当社のAI OCR「請求書Robota」をご活用いただけることを大変嬉しく思います。請求書処理は多くの企業にとって時間と労力を要する業務であり、その正確性は企業ガバナンスにも直結する非常に重要な要素です。私たちは本連携を通じ、請求書処理の効率化と内部統制の強化を同時に実現し、今後ますます企業の経理DXに貢献してまいります。
■PROACTIVEについて
PROACTIVEは、SCSKグループのさまざまな知財や業務ノウハウを組み合わせて提供するデジタルオファリングサービスです。AIネイティブな次世代型ERPを中核におき、会計、人事給与、販売・生産管理まで、各領域の業務課題に解決策を提供する「業務特化型オファリング」と、卸・商社、製造、建設、サービス業向けのベストプラクティスと組み合わせ、各業界が抱える特有の経営課題に対してワンストップで解決策を提供する「業界特化型オファリング」により、「業務効率化・自動化」や「高度な経営判断」を実現します。導入企業数は7,500社を超え、多くのお客様にご利用いただいています。
https://proactive.jp/
■SCSKについて
【夢ある未来を、共に創る。】
SCSK株式会社は、コンサルティングから、システム開発、検証サービス、ITインフラ構築、ITマネジメント、ITハード・ソフト販売、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)まで、ビジネスに必要なすべてのITサービスをフルラインアップで提供しています。また、ITを軸としたお客様や社会との共創による、さまざまな業種・業界や社会の課題解決にむけた新たな挑戦に取り組んでいます。
社名 :SCSK株式会社
所在地:東京都江東区豊洲3-2-20 豊洲フロント
設立 :1969年10月
代表 :代表取締役執行役員社長 當麻 隆昭
URL : https://www.scsk.jp/
■ファーストアカウンティングについて
【経理シンギュラリティで、制約を取り払い、自信と勇気を与える】
ファーストアカウンティングは、経理シンギュラリティを実現することで、経理業務の自動化・効率化を推進する企業です。生成AIやコンピュータービジョンを駆使した自社開発サービスを、多くの大企業の経理部門や会計ベンダーに向けて展開。「経理のシンギュラリティ」を実現し、経理部門の人手不足の解消と、経理パーソンが企業価値の向上に資する戦略経理に注力できる環境を創出します。
社名 :ファーストアカウンティング株式会社(東証グロース:5588)
所在地:東京都港区芝公園2-4-1 芝パークビルA館 3階
設立 :2016年6月
代表 :代表取締役社長 森 啓太郎
URL :https://www.fastaccounting.jp/
事業内容:経理AI事業(会計分野に特化したAIソリューション)
・ 経理業務のAIモジュール『Robotaシリーズ』
・ 請求書処理のプラットフォーム『Remota』
・ デジタルインボイス送受信サービス『Peppolアクセスポイント』
■本件に関するお問い合わせ
SCSK株式会社
PROACTIVE事業本部 ビジネスストラテジー&マーケティング部 伊藤
TEL:03-6722-9700
E-mail: proactive@scsk.jp
ファーストアカウンティング株式会社
担当:広報担当
E-mail: press@fastaccounting.co.jp
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