Peppol「BIS」の仕様について

  • デジタルインボイス(Peppol)

Peppolは、共通の電子調達プロセスのためのビジネス・インターオペラビリティ仕様(BIS:Business Interoperability Specifications )を作成しました。Peppol「BIS」に書かれている仕様とはどのようなものか簡単に解説します。

インターオペラビリティ(Interoperability)とは、複数の異なるプログラムを接続したり組み合わせたりしたときに、共通のプロトコルや情報交換の規則によって、相互にデータのやり取りを行い、全体として正しく動作することを示します。相互運用性と言い換えることができます。

なんとなくBusiness Interoperability Specifications (BIS)という英語からも相互にやりとりをするためのガイドラインである事はイメージできるのではないでしょうか。

このBIS は、ヨーロッパおよび世界各地の公共部門のバイヤー(仕入担当者)とそのサプライヤー(仕入先)のために、オープンで安全なネットワークを介して送受信される電子文書を標準化するものです。

OpenPeppolによって維持されている電子調達仕様(Peppol BIS)は、CEN Workshop on Business Interoperability Interfaces for Public Procurement in Europe(CEN WS BII)[注1] の活動に基づいて 進められています 。Peppoleは新しい仕様は作っていませんが 、CEN BIIの結果を利用して、国境を越えた相互運用性をサポートするために、電子調達や電子ビジネス交換システムに組み込むことができるPeppol BIS として知られる実装ガイドラインを開発しました。Peppol BISは、電子インボイス などの調達文書のヨーロッパにおける 相互運用性を確保するための正式な要件です。

[注1] ヨーロッパにおける公共調達のためのビジネス相互運用性インターフェースに関するCENワークショップ

これに 関連して において、Peppolは以下を提供します。

  • ユニバーサル・ビジネス・ランゲージ(UBL – ISO/IEC 19845)を用いた BIS
  • 製品カタログ、注文・受注確認・発送通知、請求書の作成
  • 2017年にリリースされた事前の Peppol BIS

技術仕様やソフトウェアの実装例など、より詳しい情報は 「Peppol ポストアワード『BIS』仕様書・ガイドライン」をご覧ください。

参考資料:Peppolの「BIS」仕様–概要