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経理におけるA I導入を成功させるポイント~アビーム×コンカーとの対談を振り返る~

「AIを活用した ニューノーマルな 経理財務への変革」と題して、11月5日に行われたオンラインセミナーでの対談をご紹介します。

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配信期間:2020年11月10日-2020年12月29日
「ファーストアカウンティングの請求書AIのOCRと仕訳AIについて」から「DX推進のポイント」や「Concur Invoiceの導入を成功させる上で抑えるべきポイント」まで導入に参考になる情報になっています。

ファーストアカウンティングの提供するAIソリューション「Remota」は、経理業務で多くの時間を占める”入力作業”や”確認作業”を削減し、より戦略的な経理部門に変革させることが可能なツールだ。人口の減少に伴い、ツールの導入により業務効率化することは急務である。しかし、ツールの導入だけでは改革は成功しないというのは多くの企業で経験してきている。

AIを導入させるポイントは何だろうか。改革の先にある経理部門の役割とはどのような姿をしているのか。アビームコンサルティング株式会社の安部 慶喜様と鳥居 皓様をお招きし、株式会社コンカー橋本 祥生様、ファーストアカウンティング代表の森も加わり、経理におけるテレワーク化と導入を成功させるポイントについて探った。

森  啓太郎(以下、森):コロナ禍での請求書業務に対する関心の高まりを感じますか。

安部 慶喜 氏(以下、安部):やはり、コロナで皆さんの考え方が変わったと感じています。コロナ禍で物理的に会社にいけない経験により、経営層の考え方が相当変わったなと思います。紙のために出社しなければならないということは変えようという意識になってきていています。実際に7月以降にConcur InvoiceやOCRについての問い合わせは増えてきています。

橋本 祥生 氏(以下、橋本):経費精算のExpenseが主力サービスでしたが、請求書管理ツールであるConcur Invoiceとセットで導入をご検討いただくことが増えてきています。おおよそ過半数がExpenseとConcur Inviceをセットで導入を検討されています。新規の契約に関しては、従来はConcur Invoiceの占める割合は10%くらいでしたが30%を超える割合になってきており、請求書業務に関する関心が高まっていると捉えています。

:安部さんの著書でも「PDF形式の請求書をメールで受け取ることが増えており、D2D及びDXのチャンス」と記載がありますが、ご見解をいただけますでしょうか。

安部:多くの企業でリモートワークが取り入れられ、「請求書をPDFで送って欲しい」と各社が取引先にお願いしているような状況。お互い状況はわかっていることもあり、去年と比べると格段にPDFの請求書をやりとりすることは増えてきています。その流れを受けて、企業も紙で送るというやり方は変わっていくような流れがあります。請求書のPDFですと当然OCRで読めることなので、 ロボットやOCR活用が進み、DX化のチャンスになると思います。

:経理部においてリモートワークを行うためにどのような変革が必要だと考えていますか。

鳥居 皓 氏(以下、鳥居):紙を紙のままに回覧(ワークフロー申請)せず、PDFに変換したデータをワークフローに乗せることが必要です。そうすることで、データとしてワークフローにはすでに入っているので、データのチェックも行いやすくなり、工数も削減することができます。

:デジタル化により、間接購買業務のどんな課題を解決できますか。

鳥居:大きくは3つの課題を解決できると考えています。一つ目が「作業担当者の業務効率化」。二つ目はデータ入力などに人手を介さなくなるので、「ミス防止やガバナンスの強化」になると考えています。承認ステップの見直しにもなります。

三つ目は、データを一元管理ができるので、データ同志の連携や繋がりができます。つまり、高度な経営管理や分析ができるようになることが挙げられます。

:間接購買業務の課題に対して、橋本さんはどのようにお考えでしょうか。

橋本:立て替えの経費精算もそうですが、会社の間接業務(業務自体で利益は生まない業務)を世の中から無くして自動化していきたいビジョンがございます。

Concur InvoiceもExpenseもファーストアカウンティングのRemotaの機能と連携することによって、企業の間接業務自体を無くしていくことに向かって購買業務の変革を支援できる仕組みになっています。

:AIのソリューションは多くありますが、ファーストアカウンティング社のRemotaを選定した経緯や理由はございますでしょうか。

安部:クライアントに対してのソリューションもそうですが、アビームコンサルティング自体もRemotaを利用させていただいております。一番違う点は明細までしっかり読めること。多くのAI-OCRツールがありますが、請求書の明細までしっかり読めるツールは無いです。Remotaはそこにチャレンジしていて、精度が高く読めるようになってきています。実用化に向けてはRemotaしかないと思って、選択しています。Concur Invoiceとの連携がソリューションかされているのも大きいです。Concur InvoiceとRemotaとの連携がスムーズにできるので、セットでお客様へも自信をもってお勧めしています。

橋本:D2Dの業務をを実現するために大事なパートナーとして選定させていただきました。昨年のフィンテックアワード受賞やSAP.iO Foundryでの選出などの実績からもわかるように技術力が高い部分を評価して選定しました。

:経理部のデジタル化でうまくいく会社と行かない会社の違いはどのようなところにございますか?

安部:経理部の方は完璧主義者の方が多いので、AI-OCRの読み取った1%の間違いを気にされる傾向があります。精度がどれだけかということを机上の議論で石橋をたたくのではなく、デジタルはアジャイル型で進める必要があると思っています。

まずは自社の請求書が読めるか試してみることが大事。トライ&エラーでやっていくのがいいでしょう。使って試してみて改善するということを繰り返す、それがデジタル化ではないかと思います。うまくいっている企業はトライ&エラーを繰り返し、少しずつステップアップしていき、踏み出さない会社と大きな差が生じます。

:企業の経営環境は変わっていく中で、人は今後どのような役割になっていくべきだと思いますか?

安部:労働人口は少子化と共に減少していますが、仕事自体はグローバル化や多角化していきます。つまり、人が少なくなっている中で、これからも経理業務を中心に仕事量は増えていくと思います。

ポイントは自動化できるところは全てロボット化させていき、できるだけ人間の手作業を減らすこと。作業を減らした分、人を減らすのではなくて、その分を人にしかできない高度な業務や判断を要する業務を人が行うようにシフトすることが重要かなと思います。

高度経済成長期にずっと成長してきた日本企業は戦後一定のやり方で成功を収めてきました。ここ20年は全く違う環境下で、市場も変わっていく中で、事業も仕事のやり方も変えて、デジタルも発展し、人も変わっていかないといけないと時代になってきています。

できるだけ定型業務の自動化を進めて、人間にしかできない仕事に時間を使うようにシフトしていく。人間には人間にしかできない高付加価値の仕事をさせていくことが大事だと思います。